【大いに気になる】夢への第一歩を踏み出した。大井のルーキー小野俊斗（18＝宗形）が4月28日の大井12Rをクチャモザクワジャで1着。デビュー12戦目で初勝利を挙げた。「結構長く感じた。西日本の同期たちが勝っていたので、焦りがあった。ゴールした後、先輩方から“おめでとう”と声をかけていただき、やっと実感した」と振り返った。口取りでは強い雨が降りしきる中、宗形師をはじめ多くの関係者とジョッキー仲間が祝福。「大井競馬の温かさを実感した。雨だったけど、いい日に変わった」と笑顔を振りまいた。

　目標は「3歳ダート3冠競走制覇」。29日に行われた羽田盃を間近で見て「うらやましかった。早く出たいなと思った」と気持ちを新たにした。30日4R。サヴァリアで終始、最内を回るロスのないレース運びを披露して3着。「自分が騎乗したレース映像を見たら、コーナーで外を回り過ぎていた。内を抜けてこられて良かった」。反省を生かして10番人気の伏兵で見せ場をつくった。「早く次の1勝がしたい。小さな目標を重ねていって大きくしていきたい」。いつか必ず夢の舞台へ。一鞍も無駄にすることなく、成長の糧にしていく。